我々が追い出されずに済む唯一の楽園は「思い出」である。
ジャン・パウル「眼に見えない会話」
八王子ロミオという店がいかに神だったかを語る記事です。
東京の西の果て。そこに楽園は存在しました。
つい最近まで、都内には100を超えるピンサロが存在していました。
言わずもがな、日本一のピンサロ激戦区です。
ピンサロといえば東京。東京といえばピンサロ。
私はこの為に東京へ引っ越してきたと言ってもいいぐらいピンサロが大好きなので、
毎日ピンサロに通えてまさに天国でした。
都内100店舗を順番に全て周り、少し都心から離れた
八王子に足を踏み入れたのは巡礼の旅の最後でした。
もう既にいくつもお気に入りのお店を見つけていたのですが、
どうせなら全店舗制覇したいな。と思い、
重い腰を上げ、ピンサロ巡りのついでに観光でもしようかな、ぐらいの気持ちでした。
その日の目的はピンサロでしたが、
八王子って何があるんだろうと思い、ネットで調べると
「八王子」の後の予測変換で「何もない」と出てきました。
そして、何もないの後の予測変換ではもうひどいあり様でした。
八王子ってそんなに治安悪い街なのか…
ピンサロがなくなった今、私も八王子に用はありません。
八王子といえばロミオ。ロミオといえば八王子。
おそらく職場よりも多くこの地へ通っていますが
それ以外に何があるのか未だに知りません。
電車で1時間以上かけてそんな八王子にこの日、初上陸しました。
この時はまさか、自分が会社に行く頻度よりも多くこの地へ通い、
この為だけに定期券を定期購入する事になろうとは思いもしませんでした。
もう来る事もないだろうと思いながらも目的地のロミオへと向かいます。
この時、着いた時間は朝の9時です。
HPを見ると、12時開店という事だったので、
この日は夜勤明けだった事もあり、お風呂に入りたいなと思い
「八王子 温泉」で調べると、竜泉寺の湯という温泉がヒットしたので
ひとまずそこへ向かいました。
歩いて行ける距離ではなかったので、送迎バスを使って行き、
温泉と一緒に岩盤浴も満喫しました。
仕事の疲れを癒した後、ピンサロで溜まったものを
美女に抜いてもらうなんて最高な休日の始まりなんだ。
と思いつつ、帰りの送迎バスを待っていたのですが予想外の事態で、バスが来ませんでした。
なんで行きは送迎してくれるのに帰りは置き去りなんだよ…
普通あると思うでしょ…
こんな山の上に置き去りにされてみんなどうやって帰っているの?
と思いつつ、徒歩で最寄り駅まで行き、電車で八王子駅まで戻りました。
どうやら11時半までに受付を済ませると10分延長になるイベントをしている様だったので、
駅に着いた時間が11時20分だった為、お店まで猛ダッシュしました。
後になって、このイベントは常時開催だったと知るのですが…
しかし、初めての地ゆえ、土地勘がなく、場所がわかりません。
マップ上の目的地周辺に来てはいるものの、それらしきお店が見当たりません。
ん?と焦って周辺をぐるぐるしましたが、思いの外見つからず
そこで30分を過ぎてしまいました。
なんてこった。こんな事なら走って来なければよかった。
と、時間をつぶす為に態々、温泉行ったのに時間に間に合わず
身体を清めたのに汗も沢山かいてしまって
一体何をしているんだろう…と自分の計画性の無さに呆れました。
広場のベンチに腰掛け、ひと息つくと、目の前には少女の銅像が立っていて
哀れむ様な目で私を見ていました。
少し落ち着いて辺りをもう一周すると、何やら細い脇道がある事に気づき、
そこを真っ直ぐ進むと、ありました。ロミオです。
ひっそりと隠れ家の様に佇んでいました。
ここには数え切れないほどの思い出があります。
そして、2階へと続く狭い階段を登ります。
この後、この階段を年間300回往復する事になるとは夢にも思いませんでした。
この日、まさに最初の一段を登りました。
一歩一歩踏み込むと、ギシギシと音が鳴ります。
相当、年季が入っている様です。
そして受付に行くと、若いホスト風のボーイの方に迎え入れられ、
「いらっしゃいませ。お客様、学生様ですか?」
と聞かれました。
学生ではありません。ですが、初めて行く店では高確率で聞かれます。
そんなに童顔なのでしょうか?まあ、年齢はさほど変わらないのですが。
一瞬、「はい。」と言おうか迷いましたが、学生証の提示を求められると思ったので
「違います。」と答えて、指名の有無を聞かれました。
どうせなら指名しようかとも思ったのですが、
パネルを見てもみんな顔にモザイクがかかっていて選び様がなかったのと
初めて行くお店ではフリーで入ってどのレベルの女の子を着けてもらえるかで
そのお店のレベル感がわかるので、いつもの様に
「フリーでお願いします。」と宣言しました。
時刻はまだ開店前だったので、待ちなしでいけるかなと思っていたのですが、
1時間待ちと言われました。
開店前でこれなので、そんなに繁盛しているのかと驚きました。
また1時間待つのか。と思いましたが、ここで帰る訳にはいかないので
了承して、予約券をもらって店を後にしました。
お昼だったので、どこかでご飯を食べようと思って
駅からお店へと続く道をウロウロしていると、
八王子ラーメンという看板を見かけ、調べると
そういうジャンルがあるそうで、ラーメンが有名な街という事がわかったので
店に行く前にラーメンはまずいかな…とは思いつつも
気になってお店に入りました。
もう私も既にびんびんでした。
歯磨きすれば良いよね。
薬味の玉ねぎが沢山入っていて美味しかったです。
その後も、時間まで八王子の街をぶらぶらして時間を潰しました。
時間になったのでお店に戻ると何やら賑わっていました。
待合室に案内されると、広めのソファー4つを置いた広めの空間に
番号札を持った人がぎっしりです。
おお…すごいな。と思い、「すみません。」と言いながら
寄ってもらって、席を空けてもらい、端へ座ります。
今まで行ったお店の中で最も賑わっていました。
時折り、癖の強い声のボーイの「お疲れ様でしたぁ〜」と
おそらく女の子に言っているであろう声が聞こえて鼻につきました。
そんなのいちいち言わなくていいだろ。と思いました。
そしてかなりバタバタしていました。
女の子もボーイも大変そう。
「14番の番号札をお持ちのお客さまぁ〜。
ご案内しますぅ〜」と癖の強い声のボーイに
呼ばれ、奥へと案内されました。
奥のシートだったので、向かう途中に他のシートの様子をチラッと覗くと
2、3人見えた女の子がめちゃめちゃ可愛くてびっくりしました。
えっ、待って。あの子と遊びたい。と思いました。
待っている間に正面のシートの女の子が立ち上がったのも見えましたが、
その子も超絶可愛かったです。
なんだここは。八王子ってこんなに可愛い子いっぱいいるの?
思わず、他の子も見たくて辺りをソーっと見回していると、
先程、案内された若いボーイに、「どうかされましたか?」
と聞かれ、「いえ。」と答えると、
「あまりキョロキョロしないで下さい。」と注意されました。
すみません。つい、可愛かったもので…。
仰る通りです。なんとも間抜けな行為をしてしまいました。
私もまだまだです。
そして、待っていると女の子が現れました。
「はじめまして。〇〇です!宜しくお願いします!」
衝撃でした。
あまりに可愛くて、なんでこんな美少女がここにいるの?
という言葉以外、思い浮かびませんでした。
少し呆気に取られていると、
「あれ、お兄さーん!」と言われ、我に返り、
「あっ、あぁ…ごめんなさい!あまりに可愛くて言葉を失っていました!
シート間違えてませんか?」と言うと、
「ええええ!そんなの初めて言われた!間違えてないよ!フリーだよね?」
と言われました。
たとえ間違っていたとしても、間違っていないと言い切っていました。
おまけに超絶テクニシャンで、愛嬌抜群で、
他所だったら確実にオキニにして来週も指名するレベルでした。
が、初来店フリーだったので、他の子も見てみたいという思いの方が強く、
この日を境に、私の八王子通いは始まりました。
帰りの電車で、店のHPでランキングを確認しても
今日着いた子の名前はありませんでした。
そんな馬鹿な。と思いましたが、在籍一覧に彼女の名前がありました。
店コメ欄を見ましたが、とても推されている様な書きぶりではありませんでした。
あれでランキングにも入れず、推されもしないのか?
と疑念を明かすべく、翌日、昨日の失敗を活かして
開店1時間前に店に訪れました。
すると、店の前に何やら行列ができていました。
20人は並んでいたと思います。
果たしてピンサロなのか?と疑いました。
まだ開店もしていないというのに、なんでこんなに並んでいるのかと思っていると、
やはり全員、10分延長イベント目的でした。
そして、この日、私はHPに記載のあった興味津々だった
スパイラルフリーを受付で宣言しました。
スパイラルフリーとは、30分×2人と遊べるコースです。
この店を利用するに当たって、このコースは
「若くてエロいテクが凄い美女に安く抜いてもらえる場所=ピンサロ」という
まさにピンサロを象徴する、ピンサロの醍醐味を詰め込んだ最たるものだったと思います。
神イベントでした。
この店に2回目に来店した日以降、
4日連続でスパイラルフリーで遊びました。
どハマりしているのは自分でもお店の目からも明らかでした。
しかもこれ、常設コースだったのです。
ここ、本当に可愛い子しかいなかったので、
まるで当たりしか出ない宝くじ状態でした。
毎回違う子が来てもみんな可愛くて「最高」以外の言葉が出てこず、
ここに行くといつも語彙力が2でした。
60分コースで9,000円って破格ですよね。
他所で同じ事しようとしたら倍以上します。
しかも、女の子の質は完全に劣ります。足元にも及びません。
サービスの質も然り。
フリーで何の不安要素もなく入れるお店って他にありませんでした。
今まで300回以上この店を利用しましたが、フリー含めて
一度も地雷に遭った事がありませんでした。
この日以来、私は都内の他のお店に行くのが阿呆らしくなり、
ここ以外の店を利用する頻度が格段に落ちました。
そして、この店の素晴らしさを語る上で外せない最も特筆すべきなのは、
キャストのルックスのレベルでも、格安の料金設定でもなく、
キャストのテクの高さです。
ここに在籍していたキャストはルックスのレベルも他店と
比較して段違いでしたが、テクは一線を画していました。
ルックスとスタイルが両立しないのと同様に、
女の子のルックスとテクはどちらか一方のみを備えているのが世の摂理です。
常識的に考えて、ルックスが抜群に良い子は愛嬌やスタイル、テクに欠けていたり、
そのいずれかが突出していれば、その他は目立たないものです。
それがその女の子の個性であり、アピールポイントです。
神は二物など与えません。
と、思っていました。
が、ここの店の女の子達は皆、フェラテクのレベルが異常です。
何が異常なのかと言うと、フェラの音です。
つまり、バキュームフェラをするのです。
これは素人の女の子はまずしないし、プロであっても
これを実際にする女の子に出会うのは稀です。
AVとかで演出でするのを見かけるレベルです。
あれって超気持ち良いんですよね。
吸い上げる時の圧もそうですが、その時に発する
「ズズズズ、ブビュウウウ!」という音が脳内を刺激して
舐められている部分以外に、脳内麻薬的な快楽を味わう事ができるのです。
感覚でいうと、通常の音無しフェラの3倍〜10倍は気持ち良いです。
私はここに在籍している女の子ほぼ全員のフェラを味わいましたが、
見事に皆、このバキュームフェラを習得していました。(一部、できない子もいましたが…)
一体どんな教育を受けているのだろうと不思議に思い、
女の子に聞くと、別に研修とかはしていないんだそう。
この店に代々伝わる伝統の様なものだったと思います。
店内はバキューム音が木霊していて、もはやBGMがなければ地獄絵図でした。いや、天国か。
集団性バイアスが働いていて、普段なら恥ずかしくてできない音立ても
全員がやっているから麻痺してみんな積極的にやっていたんだと思います。
あまりにもこちら側に都合が良過ぎる…
私はこの店に通い詰め、全ての女の子のバキュームフェラを体験した事で、
待合室で待っている時に聞こえる女の子のフェラ音だけで、
今日は誰が出勤しているのか判断がつく域にまで達していました。
知らないうちに見聞色の覇気を習得していました。
要するに、この店のキャスト達はデフォルトで
テクのレベルがずば抜けて高いので、この店の女の子のルックスレベルと相まって、
当たり外れの要素がスタイルぐらいしかなかったのです。
全員が二物を持っていたという事です。
勿論、店内のキャストの平均レベルが高いというだけで、
キャスト内でのテクの上手さのレベルも段違いでした。
ここの上位ランカーのテクは折り紙つきで、
おそらくピンサロとかそういうくくりを超えて
日本一フェラが上手い女の子が集っていたと思います。
ここの女の子達のフェラに慣れてしまっていた所為で
気分転換に他の店に行っても、バキュームなんてしてくれないし、
彼女達と比べてテクもないので、射精できず、
この時、やはりロミオの子達じゃないと駄目だと気付きました。
思えば、私はこの店に通い始める前から足ピンオナニーのし過ぎで遅漏で悩んでいたのですが、
そんなもの、ここに行った初日で完治していました。
(治ったのではなく、凌駕していただけか…)
次第に更に病気が進行していき、ここの女の子のフェラに慣れてくると
我慢しようとしてわざとイキにくい体勢でフェラしてもらったりしていたので
その代償に、「ピンサロ=射精する場所」、
「八王子=射精する場所」という2つの条件付けが脳内でされてしまい、
ここ以外で射精できない身体になってしまいました。
ピンサロで得たかけがえのない快楽の代わりに失ったものが大き過ぎる…
もはや膣内外射精障害。苦しい。
更に言うと、ここの女の子達はフリーだろうが誰一人手抜きサービスをしませんでした。
これは店の教育方針なのでしょうが、皆、愛嬌抜群で
決して時短などせず、時間いっぱい楽しませてくる、
そんなまさに夢の様な場所でした。
仕事終わりだろうが夜勤明けだろうが、私はどんなに疲れていても
足繁く、この店へ通っていました。
もはや私の第二の家でした。
しかし、そんな楽園はある日突如、消えて無くなりました。
私は悲観に暮れました。
1ヶ月、食事も喉を通らず、体重は5キロ減り、
毎晩ベッドで泣き叫んでいました。
あまりにも突然の別れで、心の整理も身体の整理もつかず、ただ絶望しました。
会社では「どうした?この世の終わりみたいに絶望した顔してるけど。なんかあった?」と言われ
しばらくの間、本当に毎日生きた心地がせず、無気力でした。
私は店でかかっていた曲をスマホに入れて聞いていたので、
その曲を聞いて擬似的に脳内で彼女達の事を思い出して泣いていました。
まるで青春だった学生時代を思い出すかの様に
あの頃の楽しかった思い出が、走馬灯の様に頭の中を駆け巡ります。
ピンサロのない世界なんて生きている意味がない。
エステじゃなくてピンサロが良かったんです。
この言葉は嘘だったんですか?
彼女達の真髄をもう二度と味わう事はできない。
楽しかった私たちの青春を返して警察さん。
私たちが一体何をしたというんだ…
Did I request thee, Maker, from my Clay To mould me Man,
did I sollicite thee From darkness to promote me, or here place創りの主よ、
「失楽園」ジョン・ミルトン
私は土塊から人にして欲しいと頼んだでしょうか?
闇からここへ連れ出して欲しいと願ったでしょうか?
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